平成23（2011）年 11月11日、加戸病院は内子町に新築移転しました。今日から12年目にはいります。2011年3月11日、東日本大震災があり、未曽有（みぞう）の事態に震撼（しんかん）したことを忘れることはできません。復興のために物資が不足した中、なんとか内子町に新築移転できたことを振り返ります。　

　新築移転のお祝いにと当時の当法人の税理士さんからのプレゼントで、内子座で茂山家の狂言をご披露しました。内子町は、狂言という日本の伝統文化を内子座 という過去からの財産を拠点とし、内子狂言くらぶ、内子産の和紙とつなげ、伝統を活性化させ、内子町の未来へとつないでいます。将来の夢は狂言師というお子さんもでてきました。伝統を大切にする心があり、共同体を守りたいという人々により、600年以上前の日本人と、今、そして未来を「笑い」でつなげておられると思いました。そして、単純に好きだという気持ちも大事にし、やらずに好きなことを見つけるチャンスを逃すことがないよう、心がけるつもりです。（し）